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2023年 3月 26日 エフェクチュエーションという考え方

こんにちは。担任助手3年の大室です。

あらかじめ伝えておきます。今日のブログは長いです。そして恐らくつまらない。ブログなんだから分かりやすく書けよ、とか言われるかもしれない。そう思いつつも脈絡もなく書いていきます。今回のブログのテーマが「1年間を振り返って高校生に伝えたいこと」伝えたいことなのですが、このように称しておきながら、自分の振り返りも兼ねているので駄文も多めです。起承転結には気を付けて書いていこうと思います。

さて早速本題に入るのですが、題名の通り今回はエフェクチュエーションという考え方について解説していこうと思います。知識自慢をしたいわけではなく、高校生に伝えたいがために書いてます。私の1年を通した反省も込めて、この聞きなれないであろう考え方をどうか皆さんにおすそ分けさせてください。

エフェクチュエーション、初めて聞いた人が大半ではないでしょうか。私自身もこの単語は就活中に出会った言葉になります。この単語を調べると「優れた起業家に共通する思考プロセスや行動様式のこと」と出て碌なことが書いてありません。高校生が軽く読もうと思ってぱっと理解できるものではない気がするので私のほうでかみ砕いて説明します。

エフェクチュエーション:目的から逆算して意思決定するのではなく、予測不可能な未来を生き抜くための自分でも今現在役に立つのか分からない行動をして将来役に立つであろう手段を増やすこと

目標から逆算して意思決定することをコーゼーションと言います。これは感覚として理解している人が多いかな?とは思います。エフェクチュエーションとはその逆で、手段ありきでまだ不確定な未来、結果を掴み取ろうという考えです。例を挙げましょう。

コーゼーション:「IT企業に入社したい!そのためにプログラミングを出来るようにしよう。論理的思考力を上げよう。」

エフェクチュエーション:「プログラミングを勉強しよう。論理的思考力を上げるためにインターンに参加してみよう。あれ?プログラミングや論理的思考力を上げていたらIT企業に入社出来た!」

上記の例のように、手段や自分をアピールする武器を増やしていたら何かしらの結果を生み出していた、という考えです。生み出していた、という過去形になっているところからお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、エフェクチュエーションを一番実感しやすいのは振り返った時であると思います。特定の結果に至った後、結果につながった昔の行動って何だったのだろうと振り返ることが出来ますからね。上記の例だと、プログラミングと論理的思考力を上げたことがIT企業に入社という結果につながっていますね。

です。…はい、我ながら上手に説明できたのではないでしょうか、と自分でハードルを上げておいてなんですが、全容を理解するにはかなり時間がかかると思います。かく言う僕も全然わかっている気がしません。無知の知ですね。

これを前提にして一年間を振り返るのですが、完全にコーゼーション思考で過ごしてしまった一年だったと思います。

大学3年生というのは学業もさることながら、就職活動というものがあります。そのため、大学3年生が始まる段階で、優良企業、強いてはIT企業、コンサルティング業界といった雰囲気カッコ良さげな仕事をするためにそういった企業に内定を決めるぞ、と一年で達成すべき目標、結果を先に決めて行動をしてしまったのです。それ自体に間違いはないと思いますし、あって然るべきだと思います。その結果に至るための行動計画も掲げていました。

ですが私に起きた悲劇は「時間がなくて行動計画通りに動けない、動けないがために目標が達成できるか不安になり軸がぶれてしまう、妥協をしてしまう」という憐れなものでした。生徒を指導する立場でありながら時間がないなどと言い訳もして情けない話です。

そんな時に出会ったのがエフェクチュエーションの考えでした。自分が将来何をやりたいのか、ゴールはどこにあるのかを考えても明確なものがないのであれば自分たちがいつか望むであろう未来を実現するために、今すぐ、この状況で、自分に何ができるのかを考えて物事を捉えるようになりました。

物事をエフェクチュエーションの形式で捉えるだけならそこまで生産性はないかもしれないのですが、より良い未来のために出来ることは時間が押していても何でもやろうという気持ちに持っていくことが出来ました。その結果自分が望む結果を就職活動を通して得ることが出来ました。

もう少し早く知っていたら違う未来があったのかも、と思わないわけではないですが失敗から早く立ち直ることは第一志望校に合格できなかった時に学んでいたのでそこまで悔やんではいません。前を向くことのほうが大事ですからね。

ということで、一年間を振り返りつつ、私が高校生に伝えたかったことを話しますと、「第一志望校に合格することだけを目標にしないようにしよう、今出来ることを全力で」ということです。

あなたの将来は第一志望校に受かって終わり、ではありません。大学に行くことなんて、未来をより良くするための1つのピースでしかないのです。

その上で高校生のうちに出来ること、未来をより良くするための増やせる手段、武器とは何だろうと考えましたが「今出来ることを全力で頑張る、少しでも視野を広げて物事を捉える」これしかないんですよね。だって高校生の時間はほとんどの時間拘束されていますし。

だからこそ、大学生になったら色々なことが出来るように(松村さんのブログでは「1日中何かしらで動き回っていた」と書いてありますがこれは色々なことに挑戦出来ているのでエフェクチュエーションを活用したいい例ですね)、より良い未来を掴めるために今出来ることを全力で=勉強を全力で頑張ってほしい、ということです。

はい、私の書いてきたブログのオチとしては優秀な方ですね。もしエフェクチュエーションについて聞きたい人がいればぜひ大室まで。

ではまた。